Teddy Bear 
私は人形やぬいぐるみが未だに大好きで、高価な宝石より、大きなテディベアが欲しいと思っています。
ドイツに行った時など、さぞ沢山、素敵なテディベアに会えるだろうと楽しみにしていましたが、まだ、これこそ私の! と思えるくまさんに会えていません。
日本では、ぬいぐるみと言えばSTEIFFやHERMANNなどドイツ製が有名ですが、外国では、名もないハンドメイドの物も多く売られています。
コレクターアイテムとして定着していますので、表面のモヘアが擦り切れたり、修理されていても、60cmより大きい年代物などになると高いものは非常に高い(数十万円)ようです。
このところアンティークの店でというより、専門店の形式をとって新旧のTeddyBearばかりを扱う店が多くなったように思いますが、何十何百の数があり目鼻の単純な熊といっても、自分と波長の合う表情のくまさんは、なかなかみつからないものです。
現代に近づくにつれ、頭が大きくなり、手足が短くなってきているテディベアですが、私は手足の長い、A.A.ミルン著「くまのプーさん」のE.H.シェパードの描いた挿絵のくまのぬいぐるみに執着しているため、やっぱり昔のタイプが好きです。
小さなアンティークの店などで、店主の横に一匹だけでいすに座っている非売品のくまを見かけると、さすがにいい感じのものがあるのですが、由来を聞くと、自分が子供の頃から大事にしているくまなんだと教えてくれることがあります。
小さい頃から悩みを打ち明けたり、涙をぬぐってくれたぬいぐるみにまさるものはないのかもしれません。
我が家の子供たちは、せっかく買ってあげたかわいいぬいぐるみを、ウルトラマンの怪獣と一緒にして遊んでいましたが、ヨーロッパでは、今もテディベアとのつながりが健在なのでしょうか。
昔、観光でローテンブルグを訪れた時、もう閉まっているアンティークの店のショーウインドウにくまの手縫いのぬいぐるみがちょこんと座っていました。私はそれがどうしても欲しくて、次の朝一番に買いに行きました。これは、100年前のものだと言われて、その時は、はいはいと買ってしまいましたが、後で糸などをよく見ると、時代考証はどうもいいかげんのようでした。でも、その時のガラス越しに目があった印象は、旅の思い出としてくっきり残っています。
そのとぼけた小さな熊を見る度に、あの時のことを思い出し、遠いローテンブルクからやってきた熊さんの本当の生い立ちを考えてしまいます。